過剰歯
supernumerary tooth
過剰歯(かじょうし)とは、正常な歯の数(乳歯20本、永久歯32本)を超えて作られた歯のことです。
過剰歯は特に、小児歯科でレントゲンを撮った時に偶然発見されることが多いです。
【過剰歯の問題】
過剰歯があると、歯が押されて歯並びが悪くなってしまったり、永久歯が生えてこれなかったり、のう胞(含歯性嚢胞)の原因になってしまったりする恐れがあります。
そのため、歯科医院で過剰歯が見つかった場合には、多くの場合抜歯を薦められます。
【過剰歯の抜歯と手術】
過剰歯の多くは骨の中に埋まっているため、抜歯するために骨を削る簡単な手術が必要になることがあります。
過剰歯の手術自体は局所麻酔で行う1〜2時間程度の簡単なものですが、一応骨を削るので、手術後1週間くらいは腫れや痛みが出ることがあります。
【過剰歯の原因】
過剰歯の原因は、歯の元である「歯胚」(しはい)が過剰に作られたり、分裂したりすることによって、歯が多く作られてしまうことだと考えられています。
【過剰歯の発生頻度】
過剰歯の発生頻度は約3%で、30〜40人に1人の頻度で見られます。
過剰歯は女性よりも男性に多く、また、そのほとんどが上の前歯部にできます。
しかし、女性や臼歯部に過剰歯が出現することもあります。
過剰歯は普通の歯と違い、きれいに生えてくることはあまりなく、ほとんどの場合は骨の中に埋まったままの状態か、歯茎から頭だけが出たような状態になります。
⇒参考:歯の数が多い(過剰歯):歯科相談室
⇒反対語:先天欠損歯(先天欠如歯)