セメント質
cementum
セメント質は、歯根の表面を覆っている組織です。
60%の無機質と25%の有機質、15%の水で構成されており、これは骨とほぼ同じ構造です。
セメント質は萌出後間もない歯では薄く、加齢とともに厚くなっていきます。また、歯周病などによる慢性炎症が存在すると著名な添加が見られます。しかし、炎症や咬合圧の異常によって吸収されることもあるので、セメント質が複雑な形態を呈していることもしばしばあります。
セメント質は、有細胞セメント質と無細胞セメント質に分類されます。
・無細胞セメント質:歯頸部から根尖部付近にわたって、象牙質表面を薄く被覆している部分。
・有細胞セメント質:歯根の根尖側1/3に存在し、無細胞セメント質を被覆している部分。
⇒参考:歯の構造