剥離性歯肉炎
desquamative gingivitis
剥離性歯肉炎とは、歯肉表面の粘膜が剥がれ落ちて痛みを伴う疾患です。
閉経後の女性や、生理不順の女性によく見られます。
剥離性歯肉炎のはっきりとした原因は不明ですが、普通の歯肉炎と細菌学的な違いはなく、中年期の女性に発症することが多いということから、全身的な要素が絡んでいると考えられています。
剥離性歯肉炎の治療で最も基本となるのは徹底したプラークコントロールと刺激物を避けるということですが、重度の剥離性歯肉炎の場合には、副腎皮質ステロイドホルモンや女性ホルモンであるエストロジェン(男性の場合は、男性ホルモンであるテストステロン)、ビタミン剤などの投与が行なわれる場合もあります。
また、剥離性歯肉炎は再発しやすい傾向があるため、改善後も注意深く経過を観察していく必要があります。