扁平苔癬
lichen planus
扁平苔癬とは、「口腔粘膜に生じた、角化異常を伴った慢性炎症性疾患」で、前癌病変の一種です。
扁平苔癬の症状
舌や唇、頬粘膜などに発生した小さな白斑が徐々に融合して、網状、環状、白斑状になり、さらに白い線状・レース状の白斑を呈し、両側性に多発することが多いのが、扁平苔癬の特徴です。
白板症や剥離性歯肉炎、ニコチン性歯肉炎、薬疹などとの鑑別を要し、診断のためには、生検組織の採取による組織検査が必要です。
扁平苔癬の治療法
・ビタミンA誘導体(13-cis-レチノイン酸)、ビタミンB複合体の大量投与
・刺激となっている補綴物や歯牙、義歯などの除去
・精神的ストレスの軽減
など
紅板症の発生頻度
40歳代以上に発生することが多い。