紅板症
erythroplakia
紅板症とは、「口腔粘膜に生じた、発赤したビロード状の紅斑として生じる口腔粘膜病変で、臨床的あるいは病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないもの」で、前癌病変の一種です。
紅板症の症状
舌や歯肉、口底などに、均一に紅色を呈する紅板・紅斑が出現。
外傷性紅斑やカンジダ症の赤色病変、口内炎、血管腫などとの鑑別を要し、診断のためには、生検組織の採取による組織検査が必要です。
紅板症の癌化率
紅板症の癌化率は、口腔粘膜病変の中で最も高い。
紅板症の治療法
紅板症の癌化率は非常に高いため、治療法としては外科的切除が選択されることが多く、術後も長期間にわたる慎重な経過観察が必要となります。
紅板症の発生頻度
紅板症の発生頻度は非常にまれです。