咬合誘導
occlusal guidance
咬合誘導には2つの意味があります。
【1.上下の歯による下顎の誘導】
上下の歯によって下顎が誘導されることを、咬合誘導(occlusal guidance)と言います。
[主な咬合誘導の様式]
・両側性平衡咬合(フルバランスド・オクルージョン)
・片側性平衡咬合(グループ・ファンクションド・オクルージョン)
・犬歯誘導咬合(カスピッド・プロテクテッド・オクルージョン)
・ミューチュアリー・プロテクテッド・オクルージョン
【2.将来、永久歯がきれいに生え揃うために行われる処置】
乳歯から永久歯に生え変わる時期(6歳から15歳くらいまでの間)に、将来、永久歯がきれいに生え揃うために行われる処置のことも、咬合誘導と言います。
[ 小児に対する咬合誘導の一例 ]
・乳歯が早期に抜けてしまった場合に行われる保隙
・ヘッドギアやチンキャップなどの装置を使った骨の成長のコントロール
・正常な歯の萌出を妨げる乳歯の抜歯や、のう胞の摘出など
・指しゃぶり・頬杖・舌で前歯を押すなどの悪習癖の除去