リーマー(ファイル)の破折
リーマー、ファイルとは、根管治療の際に使用する歯科用器具ですが、どんなに注意をして根管治療を行っていても、まれに根管の中で折れてしまうことがあります。
【リーマーやファイルが折れて歯の中に残ってしまった場合の処置方法】
・超音波振動を与えて、除去を試みる
・歯の中に残ってしまったリーマー周囲の歯を削って隙間を作り、除去を試みる
・リーマー除去専用の器具(マセランキット)などを使って除去を試みる
・歯根端切除術、意図的再植などで歯根ごとリーマーを除去する
【リーマーやファイルがどうしても取れない場合】
リーマーやファイルが取れない場合でも、細菌感染さえ起こっていなければ、問題が出ない場合がほとんどです。
リーマーやファイルが簡単に除去できれば良いのですが、除去が困難なものを無理に除去しようとすると歯根に穴が開いて(パーフォレーション)、余計に状況が悪くなってしまう恐れがあります。
そのため、たとえリーマーやファイルが歯根の中で破折して残ってしまったとしても、ラバーダムを使用するなど可能な限り無菌的な根管治療が行われていた場合には、あえて除去せずにそのまま残す場合もあります。
その場合は定期的にレントゲンを撮影して、感染が起きていないかどうかを確認する必要があります。(感染が起こっているかどうかは、数ヶ月経たないとレントゲン上で確認できません)
⇒参考:リーマー(ファイル)が折れた-歯科相談室