先天欠損歯、先天欠如歯、無歯症
congenitally missing teeth
先天欠損歯(先天欠如歯)とは、生まれつき数が足りない歯のことです。
「無歯症」とも呼ばれ、
全部の歯が欠如している場合を 「全部性(完全)無歯症」、
部分的に歯が欠如している場合を 「部分的無歯症」 と言います。
【先天欠損歯の問題】
先天欠損歯があると、歯と歯の間が離れていわゆる「すきっ歯」になってしまうことがあります。
また、乳歯が先天欠損の場合、その後に生えてくる永久歯も欠損している場合が多く、かみ合わせや歯並びの問題が出てくることもあります。
【先天欠損歯の治療法】
先天欠損歯があっても、かみ合わせや歯並び、見た目などに特に大きな問題が無い場合は、治療をせずにそのままにすることもあります。
しかし、歯が無いことで何らかの問題がある場合には、インプラントやブリッジ、部分入れ歯などで歯が無い部位を補うことが必要となることもあります。
特に先天欠損部位が上顎側切歯の場合には、接着ブリッジでの対応となることも多くあります。
【先天欠損歯の原因】
先天欠損歯の原因ははっきりとは分かっていませんが、
・歯の退化
・遺伝
・全身疾患(Down症、鎖骨頭蓋異骨症、骨形成不全症、外胚葉異形成症など)
・外傷
・栄養不足
・薬物の副作用
などが原因として考えられています。
【先天欠損歯の発生頻度】
先天欠損のの発生頻度は約7〜8%で、12〜14人に1人の頻度で見られます。
男性よりも女性に多く、永久歯でも乳歯でも見られます。
先天欠損が起こりやすい歯は、
・第一小臼歯
・側切歯
・第三大臼歯(親知らず)
です。
⇒参考:歯の数が少ない(先天欠損):歯科相談室
⇒反対語:過剰歯