歯肉,歯茎,歯ぐき
gingiva、gum
歯肉(しにく)は口腔粘膜の一部で、歯茎(歯ぐき)とも呼ばれます。
正常な人では歯肉はきれいなピンク色ですが、炎症があると赤色、貧血だと白色、機械的刺激や外来性の色素沈着などでは黒色になることがあります。
歯肉は部位によって性状が異なり、名称も変わります。
遊離歯肉 (free gingiva)
遊離歯肉とは歯頸部の周りを囲み、歯肉溝を形成している部位の歯肉のことです。
付着歯肉 (attached gingiva)
付着歯肉とは歯槽骨に付着し、可動性のない部位の歯肉のことです。
付着歯肉が少ないとプラークコントロールが困難になったり、細菌感染に対して弱くなってしまったりします。
乳頭歯肉 (gingival papilla)
乳頭歯肉とは、歯と歯の間の部分の歯肉のことです。
臼歯部のくぼんだ部分の乳頭歯肉を特別に「コル」と呼びます。
⇒参考:歯の構造
【蛇足説明】
ちなみに、歯肉が薄いと治療がしにくい・・・ということは実際にあります。