唇裂
cleft lip
唇裂(しんれつ)とは、妊娠後6〜8週頃に球状突起(palatine process)と上顎突起(maxillary process)が癒合して口唇が形成される際に何らかの異常が起こり、口唇の癒合が妨げられることによって起こる先天異常です。
口蓋裂も合併することがあり、この場合には口唇口蓋裂と呼ばれます。
唇裂、口蓋裂の原因は遺伝的なものや環境的なものなどが考えられていますが、まだ詳しくは分かっていません。
唇裂、口蓋裂の頻度は500人〜1000人に1人程度ですが、母親が高齢になればなるほど頻度が高くなることが分かっています。
また、唇裂、口蓋裂の際には一般的に以下のような治療を行います。
1.生後3ヶ月時に唇裂の手術。
2.生後1歳半時に口蓋裂の手術。
3.3〜5歳時に鼻、口唇の細部修正。
4.8歳頃に必要に応じて骨移植、歯科矯正など。
5.30才頃まで定期的に診察、必要があれば修正手術。