齲蝕検知液,う蝕検知液,虫歯検知液
齲蝕検知液(う蝕検知液)・虫歯検知液とは、虫歯治療の際に使用される薬剤で、虫歯の部分のみを赤く染めるもので、成分はアシッドレッド1%とプロピレングリコール(またはポリプロピレングリコール)です。
虫歯治療を行う上で一番大切なのは細菌に感染した歯質を完全に除去することですが(虫歯を取り残すと二次カリエスが発生するため)、虫歯をどこまで削るのかは目に見えませんので、通常は虫歯の硬さを頼りに、軟らかくなった部分を削っていきます。
齲蝕検知液(う蝕検知液)を使うと、細菌に感染した取り除くべき部分が赤く染まりますので、どこまで虫歯を削ればよいかの目安になります。
※ただし、全ての歯科医院でう蝕検知液が使用されているわけではありません。
齲蝕検知液(う蝕検知液)、虫歯検知液を使用するメリット
1.どこまで虫歯を削れば良いのかの参考になる。
(削りすぎを防ぐことに役立つ)
2.正しく使用すれば、虫歯の取り残しを防ぐことに役立つ。
齲蝕検知液(う蝕検知液)、虫歯検知液の問題点
1.製品によっては、削らなくても良い部分まで染まってしまうものもある。
(赤い部分を全て削ると、削りすぎになってしまう)
2.赤く染まることによって、根管までの距離が分かりにくくなってしまうことがある。
(そのため、青いう蝕検知液もあります)
3.最も虫歯を正確に除去する方法は、熟練した歯科医師がスプーンエキスかベーターで丁寧に虫歯を除去することだという報告もあり、必ずしもう蝕検知液が必要だというわけではない。
⇒個人的には、経験の浅い歯科医師はう蝕検知液を使うべきだと思っています。
齲蝕検知液(う蝕検知液)、虫歯検知液の製品・種類
⇒参考:カリエスチェック(赤色、青色)
⇒参考:カリエスディテクター(赤色)
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