上顎洞炎とは「副鼻腔炎」の一種で、鼻の横奥の辺りにある「上顎洞」という骨の中の空洞に、炎症が起こっている状態のことです。
「上顎洞炎」と言うより、「蓄膿」「蓄膿症」と言ったほうが一般的かも知れません。
上顎洞は鼻の穴と繋がっているので、風邪などで鼻の粘膜に炎症が起きると、それが上顎洞まで波及して上顎洞炎になることがあります。
また、奥歯(特に6番:第一大臼歯)の虫歯が上顎洞炎の原因となることもあります。
奥歯の根っこは上顎洞に非常に近いので、奥歯の根っこに感染している細菌が上顎洞にまで侵入してしまい、上顎洞炎になってしまうこともあります。
この場合の上顎洞炎を「歯性上顎洞炎」と言い、歯科で治療をするのはこの歯性上顎洞炎のみになります。
奥歯の虫歯が原因以外の上顎洞炎(蓄膿)の場合は?
上顎洞炎(蓄膿)のうち、奥歯の虫歯が原因の「歯性上顎洞炎」は全体の1~2割で、残りは鼻の粘膜の炎症が原因のものになります。
「歯性上顎洞炎」は歯科で治療を行いますが、それ以外の上顎洞炎(蓄膿)に関しては、耳鼻・咽喉科で治療が行われます。
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