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上顎洞炎
上顎洞炎(蓄膿)とは?

上顎洞炎とは「副鼻腔炎」の一種で、鼻の横奥の辺りにある「上顎洞」という骨の中の空洞に、炎症が起こっている状態のことです。

「上顎洞炎」と言うより、「蓄膿」「蓄膿症」と言ったほうが一般的かも知れません。

上顎洞は鼻の穴と繋がっているので、風邪などで鼻の粘膜に炎症が起きると、それが上顎洞まで波及して上顎洞炎になることがあります。

また、奥歯(特に6番:第一大臼歯)の虫歯が上顎洞炎の原因となることもあります。

奥歯の根っこは上顎洞に非常に近いので、奥歯の根っこに感染している細菌が上顎洞にまで侵入してしまい、上顎洞炎になってしまうこともあります。

この場合の上顎洞炎を「歯性上顎洞炎」と言い、歯科で治療をするのはこの歯性上顎洞炎のみになります。


奥歯の虫歯が原因以外の上顎洞炎(蓄膿)の場合は?

上顎洞炎(蓄膿)のうち、奥歯の虫歯が原因の「歯性上顎洞炎」は全体の1~2割で、残りは鼻の粘膜の炎症が原因のものになります。

「歯性上顎洞炎」は歯科で治療を行いますが、それ以外の上顎洞炎(蓄膿)に関しては、耳鼻・咽喉科で治療が行われます。



上顎洞炎(蓄膿)の主な症状

・鼻づまり  ・頭痛  ・歯の痛み  ・目の奥のほうの痛み  ・鼻からウミが出るなど



上顎洞炎(蓄膿)の検査法

歯性上顎洞炎の場合には、まず上の奥歯に深い虫歯があることが絶対条件になります。
さらに上顎洞炎かどうかを調べるためには、レントゲン写真を撮る必要があります。



上顎洞炎(蓄膿)の治療法

鼻粘膜の炎症が原因の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、投薬によって治療を行うこともありますが、歯性上顎洞炎の場合は、ほとんどの場合治療法は原因となった奥歯の抜歯となります。

また、抜歯を行うと抜歯の穴と上顎洞が繋がるので、その穴から洗浄剤を入れて上顎洞の洗浄を行います。抜歯の穴は小さい場合は自然に塞がりますが、大きい場合には穴を塞ぐ処置が必要になります。

また、重度の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、外科的な手術が必要となることもあります。

この手術は上顎洞と鼻の穴の間に洗浄用の大きな穴を開ける手術になりますが、2週間前後の入院が必要になります。



上顎洞炎(蓄膿)の治療費・費用の目安

歯性上顎洞炎の場合は初診料、再診料、検査料、歯の抜歯、上顎洞の洗浄、投薬量などを全て含めて1万5000円~2万円程度になるかと思います。(保険適用3割負担の場合)

外科的な手術が必要になった場合には、入院費用も含めて10~20万円程度かかります。

ただし、上顎洞炎の際の治療費はケースバイケースですので、詳しくは検査をした医院で説明を受けるようにして下さい。



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