侵襲性歯周炎は、1999年にAAP(アメリカ歯周病学会)により発表された歯周疾患の最新分類での名称です。
日本ではまだこの呼び名が徹底されていないので、若年性歯周炎と呼ばれることもあります。
日本ではまだこの呼び名が徹底されていないので、若年性歯周炎と呼ばれることもあります。
侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)とは?
通常、歯周病というものは35歳頃から少しずつ発症する場合が多いのですが、若いうちから歯周病が発症する場合にはこの侵襲性歯周炎の可能性が高くなります。
通常の歯周病(慢性歯周炎)との違い
- 30歳以下の、若い年齢の人にでも発症します。
- 通常の歯周病よりも急速に進行します。
- 前歯と6番(第一大臼歯)に限って発症することがあります。(限局型侵襲性歯周炎)
- 家族集積性が見られることがあります。(家族の中に同じような症状の人がいること)
- 一般的な歯周病の治療法ではなかなか治りません。
侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)の治療法
侵襲性歯周炎の場合には、通常の歯周病の治療(スケーリング・ルートプレーニング・外科治療)に加え、薬物(抗菌剤・抗生物質)による治療が有効となる場合もあります。
これらの薬剤を細菌検査の結果に応じて単独、あるいは併用して使用します。
(上記に挙げた薬剤以外にも、歯周病治療に使用されるものは沢山あります)
また、副作用として高確率で下痢が起こるので、ビオフェルミンなどの整腸剤も一緒に服用してもらうことが多くなります。
上記の薬物療法に加え、プラークコントロールやスケーリング・ルートプレーニング、歯周外科治療などの基本的な歯周病治療も必要となります。
侵襲性歯周炎の際に使用する主な薬剤
- メトロニダゾール(抗原虫剤、商品名フラジール)
- アモキシシリン(ペニシリン系抗菌剤)
- テトラサイクリン(テトラサイクリン系抗生物質)
- ドキシサイクリン(テトラサイクリン系抗生物質、商品名ぺリオスタット)
これらの薬剤を細菌検査の結果に応じて単独、あるいは併用して使用します。
(上記に挙げた薬剤以外にも、歯周病治療に使用されるものは沢山あります)
また、副作用として高確率で下痢が起こるので、ビオフェルミンなどの整腸剤も一緒に服用してもらうことが多くなります。
上記の薬物療法に加え、プラークコントロールやスケーリング・ルートプレーニング、歯周外科治療などの基本的な歯周病治療も必要となります。
侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)になってしまったら?
侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)は通常の歯周病治療だけではなかなか治らない、難治性の歯周病です。
もしも侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)が疑われる場合には、歯周病学会または臨床歯周病学会の認定医・指導医や大学病院など、歯周病治療に力を入れている歯科医院を探して受診されることをお勧めします。
上記のメトロニダゾールやアモキシシリンを用いた歯周病治療もほとんどの歯科医院では行われておらず、行っているのはごく一部の歯周病治療に力を入れている歯科医院だけです。
※侵襲性歯周炎の場合には薬剤を用いた歯周病治療が必ず必要だというわけではありませんので、誤解無きようお願いします。
もしも侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)が疑われる場合には、歯周病学会または臨床歯周病学会の認定医・指導医や大学病院など、歯周病治療に力を入れている歯科医院を探して受診されることをお勧めします。
上記のメトロニダゾールやアモキシシリンを用いた歯周病治療もほとんどの歯科医院では行われておらず、行っているのはごく一部の歯周病治療に力を入れている歯科医院だけです。
※侵襲性歯周炎の場合には薬剤を用いた歯周病治療が必ず必要だというわけではありませんので、誤解無きようお願いします。
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