[治療費]
《保険》
約530〜760円
※保険適用3割負担の場合
※クラウン(被せ物)の料金は別途かかります
《保険外》
1〜3万円程度
※あくまでも相場ですので、歯科医院によって料金には大きな差があります
※保険外のクラウン(被せ物)の中に、保険外のコアの料金が含まれている場合もあります
[種類]
《保険》
・メタルコア(銀の土台)
・メタルコア以外のコア(レジン、セメントなど)
《保険外》
・ゴールドコア(金合金)
・ファイバーコア(レジンコアの中に、FRC(ガラス繊維強化樹脂)という支柱(ポスト)を入れたもの)
[保険と保険外の内容の違い]
土台(コア)に関しては、保険では特に材質の規定は無いため、実は保険でどんなコアでも「メタルコア以外のコア」として保険で製作は可能です。
しかし、コアの保険点数が非常に低いため、手間をかけたり良い材料を使ったりすると、確実に赤字になってしまいます。
(例えば、ファイバーコアは材料代だけで1本600〜800円以上、技工士に製作依頼すると3000円以上かかることがほとんどです)
そのため、保険ではほとんどの場合、銀合金のメタルコアが使われています。
ゴールドコアはアレルギーの可能性が低い、ファイバーコアは歯が折れにくい、万が一の時の除去がしやすいなどの材料的な利点がありますが、そういった材料的な利点以外に保険と保険外では、治療の丁寧さ、テクニックといった理由で、予後に差が出やすいと思います。
[保険と保険外で違ってくる可能性が高いもの]
・型取りの精度
・コアの精度
・コアの使用材料
・治療時の使用器材
・治療時間
・説明時間
・歯医者さんが勉強・技術習得にかけている時間・費用
など
【保険のコア】
保険のコア(土台)であるメタルコアには通常、銀合金が使われていますが、
- 硬すぎるため、金属の「くさび効果」により、歯の根っこが割れてしまうということがある。(この場合、高確率で抜歯になります)
- 太く長いコアを入れていた場合には、根の病気が再発した時の再治療が困難な場合がある。(コアの除去時に歯が割れて、抜歯になってしまうこともあります)
- 前歯にオールセラミックを被せる際に、コアの金属が透けて見えるので、色調の再現が困難。
- 銀が溶け出すことによる金属アレルギーの問題。
などの問題点があります。
ただし、歯の欠損が比較的少なく、十分なフェルールがあり、歯医者さんが精密な治療を行うことができれば、保険の土台(コア)でもかなり長持ちするものを作ることが可能です。
⇒参考:フェルール(帯環効果)
【保険外のコア】
保険外のコアには主に、ゴールドコア(金の土台)とファイバーコア(ファイバーの芯+プラスチック)がありますが、ゴールドコアは金属が錆びて溶け出すことが保険のコア(銀合金)よりも少ないので、アレルギーのリスクを減らすことができたり、ファイバーコアは審美的に優れていてアレルギーの不安も少なく、再治療も比較的容易であるなど、それぞれ利点があります。
ただし、保険外の土台でも長持ちするかどうかは、材料的なことよりも、歯医者さんの知識・技術・テクニックが重要になってきます。
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