3Mix-MP法は、薬剤による虫歯の治療法です
3Mix-MP法とは、3種類の抗生物質・抗菌剤を混ぜたものを虫歯の部分に詰めることによって、虫歯菌を殺して虫歯を治すという治療法です。
従来の治療法との最大の違いは、細菌感染した歯を全て削らずに一部残すということです。
従来の治療法との最大の違いは、細菌感染した歯を全て削らずに一部残すということです。
3Mix-MP法のメリット
- 歯を削る量が少なくてすむ可能性がある
- 歯の神経を取らずに、残せる可能性がある
- 副作用は現時点で報告されていない
- 歯を削る量が少ないので、痛みが出る可能性が低くなる
(雑誌などで「痛くない虫歯の治療法」と紹介されていることもありますが、痛みが全く無い訳ではありません)
根管治療(歯の神経・根の治療)の治療期間
「歯医者に行ってるのに直らない!」というのは、多くの場合この根管治療です。
細菌を取り残した状態で詰め物を詰めたりクラウンをかぶせてしまうと、後々トラブルが出てきて大変な思いをすることになるので、根管治療は非常に重要な治療です。
根管治療の治療期間は早い場合には2〜3回で終わることもありますが、長い場合には1〜2ヶ月位かかることもあります。(私の知り合いで、2年という人もいました^^;)
いつまでたっても直らない場合には歯が割れていたり、歯根の形が非常に複雑だったりする可能性もあり、抜歯になったり根の先を切る手術(歯根端切除術)が必要になることもあります。
細菌を取り残した状態で詰め物を詰めたりクラウンをかぶせてしまうと、後々トラブルが出てきて大変な思いをすることになるので、根管治療は非常に重要な治療です。
根管治療の治療期間は早い場合には2〜3回で終わることもありますが、長い場合には1〜2ヶ月位かかることもあります。(私の知り合いで、2年という人もいました^^;)
いつまでたっても直らない場合には歯が割れていたり、歯根の形が非常に複雑だったりする可能性もあり、抜歯になったり根の先を切る手術(歯根端切除術)が必要になることもあります。
3Mix-MP法のデメリット
- 行っている歯科医院が少ない
- 安全性と有効性についての信頼できる実績・データに乏しい
- 従来型の治療法と比較した際の優位性が不明
- 治療費が高くなることがある
(詳しくは、下の3Mix−MP法の治療費・費用をお読み下さい)
3Mix-MP法の使用薬剤
- Metronidazol (メトロニダゾール、市販薬剤名フラジール)
- Minocycline (ミノサイクリン、市販薬剤名ミノマイシン)
- Cyprofloxacin (シプロフロキサシン、市販薬剤名シプロキサン錠)
メトロニダゾールは深部う蝕象牙質中に多く存在する偏性嫌気性菌に、ミノサイクリンとシプロフロキサシンは通性嫌気性菌や好気性菌に対して有効と言われています。
- MP (マクロゴール、プロピレングリコール)
上記の抗生物質・抗菌剤を患部の隅々まで効率よく行き渡らせるためのものです。
3Mix-MP法の治療費、料金
3Mix−MP法は保険外の治療法です。
治療費は歯科医院によってまちまちで、保険で虫歯を治療するのとほとんど変わらない料金で行っている歯科医院もあれば、虫歯1本2〜10万円もするところもあります。
また、3Mix−MP法を行うとその他の治療全て(詰め物やクラウン等)に、保険が利かなくなることがあります。
3Mix−MP法の治療費についてはまだ曖昧な部分がありますので、必ず事前に電話などで歯科医院側に確認して下さい。
治療費は歯科医院によってまちまちで、保険で虫歯を治療するのとほとんど変わらない料金で行っている歯科医院もあれば、虫歯1本2〜10万円もするところもあります。
また、3Mix−MP法を行うとその他の治療全て(詰め物やクラウン等)に、保険が利かなくなることがあります。
3Mix−MP法の治療費についてはまだ曖昧な部分がありますので、必ず事前に電話などで歯科医院側に確認して下さい。
3Mix-MP法に対する、日本歯科保存学会の公式見解(2009年3月)
- 3Mix−MP法は3Mix法とは異なる。
- 3Mix−MP法を保存領域の治療に用いた場合の安全性と有効性に関する高いレベルの科学的根拠が示されていない。
- 現状では 3Mix−MP法を保存領域の治療技術として容認することは難しい。
⇒参考:日本歯科保存学会 3Mix−MP法についての見解(2009.3.31)
3Mix-MP法についてのまとめ
3Mix−MP法の成功率・安全性・優位性についてはまだ分かっていません。
そのため、3Mix−MP法の適応に際しては、事前に担当医師が十分なメリット・デメリットについての説明を行い、患者さんの同意の上、適応される必要があります。
また、3Mix−MP法の安全性・優位性は証明されていませんので、十分な実績がある従来型の根管治療についての情報も合わせて提供し、それぞれのメリット・デメリットを比較した上で患者さん自身に選択して頂くべきだと個人的には考えます。
そのため、3Mix−MP法の適応に際しては、事前に担当医師が十分なメリット・デメリットについての説明を行い、患者さんの同意の上、適応される必要があります。
また、3Mix−MP法の安全性・優位性は証明されていませんので、十分な実績がある従来型の根管治療についての情報も合わせて提供し、それぞれのメリット・デメリットを比較した上で患者さん自身に選択して頂くべきだと個人的には考えます。
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