ヒールオゾン(オゾン治療)とは、
オゾンによって虫歯菌を殺菌し、
再石灰化を促進することで虫歯を治療するという治療法です。

ヒールオゾン装置は、
2006年時点で全世界中で約3000台販売されていましたが、
販売元のドイツKaVo社が取り扱いを中止したため、
現在では流通していません。

1. 歯を削る量が少なくてすむ。
2. 歯の神経(歯髄)を残せる可能性が増えるかもしれない。
3. 副作用は現時点で報告されていない。
4. 歯を削る量が少ないので、痛みが出る可能性が低くなる。
5. 薬剤を使用せず、完全な真空状態にならないと
   オゾンが発生しない構造になっているので
   安全性が高いと言われている。
6. 根管治療時の根管内の殺菌や、
   虫歯予防にも使用することが出来る。
7. 操作が簡便で、治療時間が短縮できる。

1. 行っている歯科医院が少ない。
2. 実績が不十分。
3. 安全性・有効性に関する信頼のできるデータがない。
4. 適応には限界がある。
   (進行した虫歯の場合には、従来通り神経を取る必要がある)
5. 保険が利かない。

１．クリーニング

ヒールオゾンを使用する前にクリーニングを行なって
歯をきれいにします。




２．検査

虫歯の状態を検査し、
どの程度の期間ヒールオゾンを行なえばよいかを調べます。
(Kavo社のダイアグノデントという機械を使用しています)




３．オゾン照射

ヒールオゾン装置にてオゾンの照射を行い、殺菌します。




４．再石灰化の促進

フッ素入りの薬剤を使用して歯の再石灰化を促進し、
さらに虫歯予防効果を増強させます。

ヒールオゾンは平成17年4月頃から日本に入ってきていますが、
日本では医療機器として承認されていないため、
国内では販売されていません。(当然、保険も利きません)

現在日本でヒールオゾンによる治療を行っている歯科医院は、
オゾン治療装置をドイツから直輸入しています。
(オゾン装置本体の値段は、日本円換算で約300万円)

ヒールオゾンを使用して虫歯治療を行う場合の治療費は、
医療機関によって大きく異なりますが、
虫歯1本当たり3000円程度の所が多いようです。

※3,000円程度というのはオゾン治療のみの費用ですので、
　実際にはその他の費用がかかります。

現在日本でヒールオゾンを使用している歯科医院はごく少数です。

(正確な数は分かりませんが、
2012年時点でおそらく100件程度？)

また、販売元のドイツKaVo社が取り扱いを中止したため、
現在では流通していません。

ヒールオゾン(オゾン治療)に関する歯科相談